初めて「iTunes Store」で買い物をした。ダウンロードは極めて簡単。3曲探していたが、結局1曲は見当たらなかった。正直に言うと、1曲は松浦亜弥の「笑顔」、もうひとつはPerry Comoの「and I love you so」。「笑顔」は、この前たまたま「あやや」がNHKで歌っているのを見てひらめいたのだ。「何を」かは、後で述べる。
読者諸氏には、小生の自称「音楽ごきぶり」ぶりをご理解いただけるものと思う。ことほどに、小生は何でも聞いているのである。谷村有美作詞作曲のこの曲は、歌詞を読めばよむほどに、いじめにあっっている、あるいは自殺願望を持っているような生徒諸君には、まさに「勇気」百倍になると考えられる。立派な歌詞である。
楽曲はそれなりにうまくまとまっている。2箇所、音楽ファンとして気になった箇所があった。ひとつは、歌詞で「生きてさえいれば 何かが生まれる 生きてさえいれば 報われる」の「報われる」が今の中高生には、中には理解できない子もいるという点。もうひとつは、間奏のあと「笑顔になれない 悲しいときには」のくだりで、出だしの「笑顔に・・・」の部分が間奏にかぶさって出るのが、少々難しい。おそらく、あやや氏もレコーディングで、何度かNGを出したものと想像した(失礼)。必要以上にやかましいおやじで、申し訳ない。
「Perry Como」で検索したところ、何曲か彼の歌が出てきたが、肝心のこの名作がないときた。がっくりしたが、めげずに今度は曲名で検索した。「and I love you so」は、あるある、ぞろぞろといろんなアーティストが歌っている。その中にペリー・コモを見つけ、ダウンロードした。CDが出る前の録音であるのに、こうもさわやかな収録は驚きであった。スネアの音まで、パシパシきまっているではないか。
古き良き時代のアメリカの豊かさと温かさが伝わってくる。よきにつけ悪しきにつけ、ビートルズ以前のミュージック・シーンの絶品である。彼らの「破壊と創造」は、桁違いに世の中に影響し、いまだに音楽関係者のみならず、少なからず彼等の亡霊にとりつかれているものも多い。かく言う小生もそのひとりである。
前者の歌詞は、ネットで歌詞専用のサイトから無料でダウンロードし、谷村氏の楽曲を200円也で手に入れてしまった。CDの売上が伸びないはずである。小生、この曲については「ある行動を起こす」ことを思いつき、少々ハイ(精神の高揚をいう)になっている。悪いことは言わないから、興味のある方はこの作品を一度ご賞味されることをお勧めしたい。